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2017年1月13日金曜日

スウェーデンミステリーの大傑作:ヘニング・マンケルのタンゴステップ|今日のミステリー


今日のミステリー。

ヘニング・マンケルのタンゴステップである。スウェーデンの警察小説である。よりによってスウェーデン。そんな寒いところでハードボイルドをやっているのか。そのへんでかなり、読み始めるのに抵抗があったが、読み始めるとこれが大傑作でおもしろい。

スウェーデンにもミステリーはあるのだな。欧米の人が新宿鮫などを見て、日本産のミステリーを読まないとならないのか、と憂鬱になるようなものか。こっちも読み始めるとたいへんにおもしろいものなのだが、なれない文明の中に入っていくというハードルは高いとは思う。

それでヘニング・マンケルである。ぜんぜん知らなかったが、ヨーロッパでは大人気のミステリー作家のようだ。今回、まとめて読んだが、どれもすばらしい。聞いたことのない国の聞いたことのない作家でも、すごい力量の人が紹介されないで眠っているのだな、ということがわかった。

スウェーデンの有名なミステリー作家って、ヘニング・マンケルの前は1960年代のマルティン・ベック シリーズのマイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー夫妻まで、誰もいないのではないだろうか。マルティン・ベック シリーズも子供のころにNHKの『青春アドベンチャー』かなんかの朗読番組でやっていたのを聞いたことしかないが。これも古い話だな。

『タンゴステップ』というと、村上春樹でも出てきそうな気取ったおしゃれな話を想像するが、そんな世界ではなく、血みどろのどろどろのダンスなのである。銃を突きつけて拷問として、ナチの戦犯にタンゴを踊らせるというひどい話である。

北欧ミステリーというジャンルがあって、さいきんはひとまとめに紹介され始めているようだ。創元もがんばってるな。


タンゴステップ(創元推理文庫) 文庫 – 2008/5/23
ヘニング マンケル (著), Henning Mankell (原著), 柳沢 由実子 (翻訳)
男は54年間、眠れぬ夜を過ごしてきた。森の中の一軒家、人形をパートナーにタンゴを踊る。だが、その夜明け、ついに影が彼をとらえた…。ステファン・リンドマン37歳、警察官。舌がんの宣告に動揺する彼が目にしたのは、新米のころ指導を受けた先輩が、無惨に殺されたという記事だった。CWA賞受賞作『目くらましの道』に続く、スウェーデン推理小説の記念碑的作品ついに登場。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
柳沢/由実子
1943年岩手県生まれ。上智大学文学部英文学科卒業、ストックホルム大学スウェーデン語科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)




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