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2016年11月24日木曜日

これは良い:デイヴィッド・ブリンのキルン・ピープル|今日のSF


デイヴィッド・ブリンのキルン・ピープルである。デイヴィッド・ブリンは現代の代表的なSF作家の一人ではあるが、どうもあまり感心がしない。そう言いながらけっこう読んでいる。

昔はもっとだめだったが、さいきんになって作家として成熟してきたのか、割とおもしろくなってきた。少なくとも前半あたりは。この人は出だしは軽快に始まって、おおっ、と思うが、いつも後半まで続かない。

そのデイヴィッド・ブリンの初めて最後までおもしろさが続いた作品。いつもと違うタッチで描いているのが成功した理由らしい(俺の好みの問題でもあるのだけど)。どういうタッチかというと、軽めのハードボイルドの一人称である。

ずっとこれで行ってくれればもっと好きになるのだが。一人称といっても、SF的な仕掛けがしこんであって、陶器製の人間に自分をいくつもわけて働く世界なので、一人称の『俺』が何人も出てくるのである。なかなか考えてある。

内容(「BOOK」データベースより)
近未来のアメリカ、人々の生活は一変していた。画期的な新技術により、ついに人類のクローン作製が可能になったのだ。個人特有の定常波を利用して、陶土に意識をコピーし、ゴーレムと呼ばれる一日限定の複製を作る。機能別に色わけされた何体もの複製に仕事や勉学をやらせれば、作製者の原型は好きなことができるわけだ。そんな世界で、複製の違法コピー調査を得意とする私立探偵モリスが依頼された奇妙な誘拐事件とは…。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ブリン,デイヴィッド
1950年、カリフォルニア州生まれのSF作家。カリフォルニア工科大学で天文学を、カリフォルニア大学サンディエゴ校で応用物理学を学び、同校で宇宙科学の博士号を取得している。ヒューズ航空研究所で技師や顧問をつとめ、サンディエゴ州立大学で物理学などを教えていたが、現在は作家専業。南カリフォルニアで妻と三人の子供とともに暮らしている。壮大なスケールで描かれる“知性化”シリーズの第一作『サンダイバー』で長篇デビュー、その後、第二作『スタータイド・ライジング』で、ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞、『知性化戦争』で、ヒューゴー賞・ローカス賞・星雲賞を受賞した

酒井/昭伸
1956年生、1980年早稲田大学政治経済学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 




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