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2016年4月13日水曜日

『神は銃弾』ボストン・テラン|読んだ本


読んだ本。

『神は銃弾』ボストン・テラン

これが微妙な人で……。まず、文章がひどい。どれくらいひどいかというと、今、ここがどこで誰がなにをしているか、というレベルの描写ができていない。それなのに、こりにこった文体で詩的な言い回しを使って、気取って書いているので、なにを書いてるのかわからないのである。

思った通りこれがデビュー作で生まれて初めて小説を書いたらしい。最初はこの本を翻訳している人が悪いのだ、と思っていたが、あとがきを読むとどうも元の文が悪いようだ。

これが絶賛されている。これを褒めている池上冬樹という作家の名前を覚えておいて、これからは信用しないようにしようと思う。 帯や解説を依頼されたから褒めたのだと思うが、物を書いたら責任は生じるので、本音でないことを書いても軽んじられるのは仕方がないことだと思う。

ただ、いいところもあって、作者の暴力的な衝動や怒りや不満の感覚は生々しくて本物だと思う。おそらく痴漢とか変態、猟奇殺人者みたいな資質をもった人なのではないか。友達にはなりたくない物だ。

そのへんが絶賛された部分だと思うが、そのいい部分が悪文によって、伝わらない。薄い布越しに物を見ているような感じで、この奥にかなりの面白い物語が存在してるのが感じられるのだが、それを悪文がじゃまをして見えにくくしている。なので、その面白さを推測しながら読んでいくという作業が必要とされた。

アカデミー出版が昔やっていた超訳というのはほんとうに邪道だと思うが、この作者に関してはいっかい超訳したほうがずっといい物ができたのではないか、と皮肉な感想が浮かんだ。


ボストン、沈黙の街 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 文庫 – 2003/9
ウィリアム ランデイ (著), William Landay (原著), 東野 さやか (翻訳)

神は銃弾 (文春文庫) 文庫 – 2001/9
ボストン テラン (著), Boston Teran (原著), 田口 俊樹 (翻訳)

憤怒―それを糧に、ボブは追う。別れた妻を惨殺し、娘を連れ去った残虐なカルト集団を。やつらが生み出した地獄から生還した女を友に、憎悪と銃弾を手に…。鮮烈にして苛烈な文体が描き出す銃撃と復讐の宴。神なき荒野で正義を追い求めるふたつの魂の疾走。発表と同時に作家・評論家の絶賛を受けた、イギリス推理作家協会最優秀新人賞受賞作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

テラン,ボストン
アメリカ、サウス・ブロンクスのイタリア系一家に生まれ育つ。1999年に発表された第一長篇である『神は銃弾』は、発表直後から絶賛をうけ、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)最優秀新人賞にノミネート、また英国推理作家協会(CWA)最優秀新人賞を受賞した

田口/俊樹
1950(昭和25)年、奈良市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    文庫: 573ページ
    出版社: 文藝春秋 (2001/09)
    言語: 日本語
    ISBN-10: 4167527855
    ISBN-13: 978-4167527853
    発売日: 2001/09
    商品パッケージの寸法: 15.2 x 10.6 x 2.4 cm 



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