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2015年5月9日土曜日

今日のSF 『ターミナル・エクスペリメント』ロバート・J・ソウヤーである!


今日のSF 『ターミナル・エクスペリメント』ロバート・J・ソウヤーである!

ロバート・J・ソウヤーというと読んでるとちょっと恥ずかしい作家と思われてるようだ。SFなのだがジャンル物作家からはみだして、ベストセラーを書く大衆作家という一面があるからだろう。マイケル・クライトンやクーンツに近い位置にいるのだろうか。

クーンツが一番近いようだが、現代の作家なのでクーンツのように保守的な古めかしい考え方が前に出るようなことはなく、もっと洗練されている。……というはずだったのだが、今回、まとめてロバート・J・ソウヤーを読んでみたら、そうでもないことに気付いた。

カナダの作家なので政治的主張はリベラルなのだが、ものの考え方が保守的なのである。リベラルで保守というと矛盾するような言い方だが、そうとしかいいようがない。もっとさばけた言い方をすると人間の器が小さそう……、そういう部分を読んでいて感じた。

でも、ありがたいことにこれは初期の作品で、最近の作品はもっと成熟した人間描写をしている。これは欠点を意識して直したか、または自然と人間が成熟して行ったかは知らないが、たいへんに良い変化である。

クーンツもおもしろいのだが、その保守的すぎる思想にへきへきしながら、なるべくそういう点は見ないようにして読む、という高等な読書技術が要求されるからな。ソウヤーはそういう作家にならないでよかった。

ターミナル・エクスペリメント (ハヤカワSF) 文庫 – 1997/5
ロバート・J. ソウヤー (著), Robert J. Sawyer (原著), 内田 昌之 (翻訳) & 1 その他
# 文庫: 471ページ
# 出版社: 早川書房 (1997/05)
# ISBN-10: 4150111928
# ISBN-13: 978-4150111922
# 発売日: 1997/05
# 商品パッケージの寸法: 15.2 x 10.8 x 2 cm
医学博士のホブスンは、死にかけた老女の脳波の測定中に、人間の「魂」とおぼしき小さな電気フィールドが脳から抜け出てゆくのを発見した。魂の正体を探りたいホブスンは自分の脳をスキャンし、自らの精神の複製を三通り、コンピュータの中に作りだした。ところが現実に、この三つの複製のうちどれかの仕業としか思えない殺人が次々に…果たして犯人はどの「ホブスン」なのか?1995年度ネビュラ賞に輝く衝撃の話題作。




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