『もし星が神ならば』 グレゴリイ・ベンフォード&ゴードン・エクランド
読んだ。最後が尻つぼみになった気もするが、かなり面白い。グレゴリイ・ベンフォードは感覚が現代的で小説がうまい。最初のエピソードでは火星で微生物が見つかり5年もかけて宇宙船で行くが、一人だけ生き残った主人公が微生物のコロニーの中心で見つけたのが、数十年前にロシアの探索船だったというオチ。
つまり探索船についていたビールスが増えていたのだったというがっかりな話で、これでは今後の宇宙探索の予算が出なくなるので主人公が取った行動がなんと「ウソをつく」というもの。すごいストーリー展開でしょう。
内容(「BOOK」データベースより)
2017年、太陽系に突如として、巨大な恒星間宇宙船が飛来した。人類の長年の夢だった地球外知性との交流が、ついに幕を開けたのだ!異星テクノロジーを入手すれば、銀河系へ雄飛することも不可能ではない。かくして、火星探検で勇名をはせ、今は天文学界の重鎮となっているブラッドリイ・レナルズが、公式使節として異星船に赴いた。だがキリンに似た異星人はテクノロジーについては口をつぐみ、ただ太陽に関する情報が欲しいと謎めいた言葉をくり返すばかりだった…米SFを代表するベンフォードと実力派エクランドが放つ荘厳な宇宙SF!ネビュラ賞受賞。
* 文庫: 365ページ
* 出版社: 早川書房 (1988/12)
* ISBN-10: 4150108021
* ISBN-13: 978-4150108021
* 発売日: 1988/12
『もし星が神ならば』 グレゴリイ・ベンフォード&ゴードン・エクランド