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2018年5月29日火曜日

停電する。『ブラックアウト』マルク・エルスべルグ / 今日の読書


停電する。『ブラックアウト』マルク・エルスべルグ / 今日の読書

ヨーロッパの作家によるパニックもの。ドイツの作家らしいがローカルさが出ると売れなくなるのか、あえてドイツはさけて、イタリアを舞台にスタートしてEUのブリュセルに移動する。こういうバカバカしいベストセラーはアメリカが得意だが、ヨーロッパの作家も工夫して、ワールドワイドな感じを出そうとがんばってるようだ。『ダビンチコード』は、はるかに超えてないと思われる。


2018年5月26日土曜日

『ミスティック・リバー』デニス・ルヘイン / 今日のミステリー


『ミスティック・リバー』デニス・ルヘイン / 今日のミステリー

これがまた実に濃厚な傑作で。しかし、傑作なのだがオチはこれでいいのかな、と思う。俺なら別な終わり方にするが。ただ、この設定とストーリーの流れで他にもっとカタルシスのある終わり方はあるだろうか。そのへんがむずかしいところだ。全編に緊張感がただよう。

2018年5月25日金曜日

『死の教訓』ジェフリー・ディーヴァー


『死の教訓』ジェフリー・ディーヴァー。 ジェフリー・ディーヴァーの『ボーン・コレクター』を書く前の初期の作品。これがひじょうに濃厚で人間がよく書けていてすばらしい。解説によるとこれのあとくらいから、すごい作家に変貌したとあるが、もうじゅうぶんすごいのではないか。



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2018年5月24日木曜日

『天使と悪魔』ダン・ブラウン


『天使と悪魔』である。ダン・ブラウン。出た頃に一回読んだのだが、また入手したので読んだ。ひじょうにおもしろい。『ダ・ヴィンチ・コード』が有名だが、できはこっちのほうがいいと思う。



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2017年12月28日木曜日

『ゲイトウエイへの旅』フレデリック・ポール|今日のSF


『ゲイトウエイへの旅』フレデリック・ポールである。ようやく最後まで来た。ゲイトウエイ2でちらっと出てくる宇宙のトラック運転手(スペーストラッキングである)、ウォルサーズが主人公の番外編短編集である。

話の内容を見ると『ゲイトウエイ4』よりこっちが先に書かれているように思われる。ウォルサーズのほうがゲイトウエイ本体の主人公より肉体派なので、読んでいてふつうに爽快感がある。ハードボイルド的主人公だな。

ふつうはこっちのタイプを主人公に据えるものだが、フレデリック・ポールにはスペースオペラのようなものにはしたくないという断固とした意思と計算があったのだろう。

このへんまで読む人はすでにすっかりゲイトウエイの世界観にはまっているはずで、少しでももっとゲイトウエイを読みたいと思っていることだろう。そういう人向きという気もしなくはなくて、自分ももちろん楽しめた。これで終わるとは寂しく思ったものだ。


ゲイトウエイへの旅 (ハヤカワ文庫SF) 文庫 – 1992/2
フレデリック ポール (著),‎ Frederik Pohl (原著),‎ 矢野 徹 (翻訳)

内容紹介
A collection of tales and vignettes chronicles humankind's discovery and exploration of the Heechee artifacts and provides a companion to the novels of "The Heechee Saga"

五十万年前に太陽系を訪れ、なにに使うかもわからない奇妙な物や不思議な建造物を残したまま、いずこかへ消え去った謎の異星人ヒーチー。金星の地下都市スピンドルに住むウォルサーズは、そのヒーチーの残したトンネルに観光客を案内して生計をたてている。めったに来ない大金持ちの観光客をつかまえたウォルサーズの命がけのトンネル・ガイドを描く「金星の商人」ほかの連作を収録する巨匠ポールの人気シリーズ番外篇。

文庫: 315ページ
出版社: 早川書房 (1992/02)
言語: 日本語
ISBN-10: 4150109621
ISBN-13: 978-4150109622
発売日: 1992/02



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『ゲイトウエイ4―ヒーチー年代記』フレデリック・ポール|今日のSF


『ゲイトウエイ4―ヒーチー年代記』フレデリック・ポールである。これがちょっと半端な作品で、番外編の短編集『ゲイトウエイへの旅』のあらすじをもう一回まとめたようなへんな作りになっている。どういう事情があったのだろうか。

ヒーチーの子供と意地の悪いジャイアンっぽい人間の子供が出てくるが、これが仲が悪いようでいっしょに行動をしていて、友情のようなものが生まれる。まあ、子供ってそうだよね、とフレデリック・ポールにしては心優しい視線で描写がされているのが珍しい。

でも、子供たちの頭が実は宇宙人にスパイ装置として利用されていたと判明して、プロットの道具立てとしての役割と終えたら、あとは一切出てこなくなるあたり、フレデリック・ポールの血も涙もないストーリーテリング技術の一端がうかがわれる。

子供は話作りには便利だからもっと手綱をゆるめて子供たちの友情のいい話ですませても良かったんじゃないかな。そういうカタルシスにもっていかないところが、フレデリック・ポールらしいところである。


ゲイトウエイ4―ヒーチー年代記 (ハヤカワ文庫SF) 文庫 – 1989/2
フレデリック・ポール (著),‎ 矢野 徹 (翻訳)

内容紹介
Robinette Broadhead desperately tries to prevent the mysterious Foe from putting an end to all intelligent life in the universe

暗殺者たちが潜む球電に向けて、地球から謎のメッセージが送信された。地球に暗殺者の協力者がいたのか?メッセージの送信所は、南太平洋のムーレア地区。しかも、メッセージが送信された直後に、この地区ではヒーチー人の少年と東洋系の少女が行方不明となっていた。機械貯蔵の知性となったロビネット・ブロードヘッドは、アインシュタイン・プログラムの助力もあおいで、事実の究明に乗りだすが…宇宙創成と“失われた質量”の関係、そしてヒーチー人が畏怖する暗殺者たちの実体がついに明かされる!巨匠ポールの好評シリーズ第4部。

登録情報
文庫: 331ページ
出版社: 早川書房 (1989/02)
言語: 日本語
ISBN-10: 4150108102
ISBN-13: 978-4150108106
発売日: 1989/02




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『ゲイトウエイ〈3〉ヒーチー・ランデヴー』 フレデリック・ポール|今日のSF


『ゲイトウエイ〈3〉ヒーチー・ランデヴー』 フレデリック・ポールである。ええと、3はどんな話だったかな。なにしろ、半年前に前に読んだのを書いてるので記憶が定かではないが、この巻もまだまだ充実しておもしろかった覚えがある。

ヒーチー人の筋肉ばかりで脂肪をもっていないという造形はずいぶんと影響をうけた。これはどういう仕組みの人体構造なのだろう。現代のハードSFなら、この時とばかり最近の生物学の知識を羅列してうんちくを描写してる部分なのだが、昔の話なので説明がない。

ヒューマノイドなので基本的には人類とあまり違いはなさそうだ。人間は脂肪にエネルギーをたくわえて、ブドウ糖に分解して消費する仕組みだが、ヒーチー人はアンモニアの匂いがする、という描写が繰り返しなされているので、そのへんのシステムでエネルギー変換をしているのだろうと思われる。どういう仕組みかは想像がつかない。

わざわざアンモニアの匂いと書かれているくらいだから、フレデリック・ポールの中ではちゃんと生化学的な設定がなされていると思われる。

あとイカみたいな知性生物も発見されるのだが、これなんかもっと展開してもいいと思った。


ゲイトウエイ〈3〉ヒーチー・ランデヴー  (ハヤカワ文庫SF) 文庫 – 1988/11
矢野 徹 (著),‎ フレデリック・ポール (著)

内容紹介
"The Heechee are one of the great creations of science fiction."
Jack Williamson
After millennia had passed, Mankind discovered the Heechee legacy (an alien culture that fled to the reative safety of a black hole)--in particular an asteroid stocked with autonavigating spacecraft. Robinette Broadhead, who had led the expedition that unlocked the many secrets of Heechee technology, is now forced once more to make a perilous voyage into space--where the Heechee are waiting. And this time the future of Man is at stake....
A SCIENCE FICTION BOOK CLUB SELECTION
THE HEECHEE SAGA
Book One:GATEWAY
Book Two:BEYOND THE BLUE EVENT HORIZON
Book Three:HEECHEE RENDEZVOUS
Book Four:THE ANNALS OF THE HEECHEE

ヒーチー・ヘブンの発見で、ヒーチー船の操縦方法の解読が進み、人類は自在に宇宙空間を航行できるようになった。もはや、ブラック・ホールも恐るるにたりない。だが、地球の慢性的な人口過剰を解消するには、ヒーチー船の輸送スペースはあまりにも小さかった。最大の輸送船でも一度に四千人しか運べないのだ。政財界の大立者となったロビネット・プロードヘッドは現状打開のため、自分のコンピューター科学顧問、アルバート・アインシュタインに、ヒーチー人探索の究極のプログラミングを開始させるが…。好評シリーズ、待望の第三部登場。

文庫: 281ページ
出版社: 早川書房 (1988/11)
言語: 日本語
ISBN-10: 4150107955
ISBN-13: 978-4150107956
発売日: 1988/11





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『ゲイトウエイ〈2〉蒼き事象の水平線の彼方』 フレデリック・ポール|今日のSF


『ゲイトウエイ〈2〉蒼き事象の水平線の彼方』 フレデリック・ポールである。待望の2巻目。こっちのほうが1より良い。1はおもに主人公が自分のだめなところを一冊に渡ってぐちぐち言ってるという話なので、2のほうが壮大に話が動いている。というか、1巻目の主人公があまり出て来ない。

ポイントはヒーチー衛星で発見された人間の孤児の青年のあつかいで、子供の頃から壊れかけたAI機械だけを相手に育ってきたために、人間関係のルールを学ぶことができなかったので、たいへんに下品な人間になっている。

現実にそういう状況で育つとそういう人格になるだろうが、娯楽小説なんだから現実性には目をつぶって『孤独な環境で閉鎖的に育った子供が心を開いて人間的に成長していく』とすれば、ずっとふつうに感動的な展開になるのに、まったくそうはしないというのが、フレデリック・ポールらしいことろである。この青年、次の巻では人格障害者の最悪な人間として身も蓋もない描写をされている。

あと別巻の短編集『ゲイトウエイへの旅』で主人公をつとめる宇宙のトラック運転手が、この巻の山場でいっしゅん出てくる。 こっちの人を主人公にしたほうが、よほど血湧き肉躍る話になると思うが、それをしないのがフレデリック・ポールらしいところ。まあ確かにそれをするとふつうな話になってしまうのだが。

ゲイトウエイ〈2〉蒼き事象の水平線の彼方 (ハヤカワ文庫SF) 文庫 – 1988/9
フレデリック・ポール (著),‎ 矢野 徹 (翻訳)

内容(「BOOK」データベースより)
超先史文明を築いた宇宙種族ヒーチー人の“食料工場”が発見された。そのニュースに地球中は興奮した。ヒーチー人の残した超光速船を使って、巨万の富を築いたロビネット・ブロードヘッドもそのひとりだった。彗星ガスから無尽蔵の食料を生産できるこの工場こそ、食料難にあえぐ地球にとって絶好の切り札となるのだ。ブロードヘッドはさっそく、食料工場開発会社を設立し、冥王星の彼方へ調査隊を派遣した。ところが、3年半におよぶ航宙のすえ到着した調査隊は、そこで思いもよらぬ事態に遭遇する…。『ゲイトウエイ』で語り残されたヒーチー人の謎の核心に迫る力作。

文庫: 498ページ
出版社: 早川書房 (1988/09)
言語: 日本語
ISBN-10: 4150107866
ISBN-13: 978-4150107864
発売日: 1988/09




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『ゲイトウエイ』フレデリック・ポール|今日のSF


 『ゲイトウエイ』フレデリック・ポールである。ゲイトウエイのシリーズをまとめて全部読んでみた。ひじょうにおもしろい。キャラクターが良いのと、あと、思った通りのところに話が進んでいかない、というのがある。解説を見ると、編集者としても優秀な人のようで、ストーリー展開というものを知り尽くしているので、かならずその裏をかく展開をする人のようだ。

それはそれで良いのだが、たまにはそのまま王道の展開で、カタルシスを満足させてもいいのではないか、という場面も多々ある。1巻はおもにヒーチー星で出発する勇気が持てなくてずっとぐちぐちしている話。

あと、うまいなと思うのと同時にずるいなと思うのが、たぶん主人公が彼女と仲間たちを犠牲にして自分だけブラックホールから脱出したという、シリーズ全体を通して後ろめたく思ってる中心となる出来事があるのだが、これをとっさの出来事だったので何があったのかよく覚えていないと、濁して書いている。

ここにくると急に歯切れが悪くなるので、初稿の段階ではちゃんと『彼女を犠牲にしたことを悔やんで生きている』という話だったのではないか。ただそれではエンターティメントの世界では、主人公の行動の倫理として限界を越えて、思い入れがしにくくなるキャラクターになるので、長年の編集者としての勘が働いて、肝心な部分はあいまいにしたのではないか、という邪推をしている。

現実の世界ではしかたがないという話でも、娯楽作品としてはテーマが重くなりすぎて、他のエンターテイメントな部分と釣り合いがとれなくなる、という計算だったんじゃないかな。


ゲイトウエイ (ハヤカワ文庫SF) 文庫 – 1988/5/1
フレデリック・ポール (著),‎ 矢野 徹 (著)

内容(「BOOK」データベースより)

金星付近の小惑星で発見された千隻あまりの宇宙船―それは、謎のヒーチー人が残した超光速船だった。この船を使えば、人類の念願の恒星への飛行が可能となる。だが、操縦方法は皆目わからなかった。目的地も、要する時間も、エネルギーの残存量もわからぬ状態で飛び立つしかない。行手に待つものは死か、それとも、富を約束する未知の惑星か…。かくて、一攫千金を夢見る冒険家たちによって、スター・ラッシュが始まった!SF界の重鎮が、斬新な手法と躍動感あふれるストーリイ展開とで描き、全米の読者から熱狂的にむかえられた、ヒューゴー賞、ネビュラ賞受賞作。

文庫: 467ページ
出版社: 早川書房 (1988/5/1)
言語: 日本語
ISBN-10: 4150107696
ISBN-13: 978-4150107697
発売日: 1988/5/1




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2017年12月23日土曜日

さらにラリイ・ニーヴン。『時間外世界』 |今日のSF


続いてさらにラリイ・ニーヴン。『時間外世界』 である。『リングワールド』にくらべると、爽快感などがまったくないが、これが先の読めない話で

現代→息苦しい未来社会→宇宙→超未来の地球

と、どんどん状況が変わっていく。お話的には、それぞれほとんど関係がないとも言っていいくらいだ。

おもしろいのがラリイ・ニーヴンのキャラクター造形における善悪感で、超未来の地球で異常に知能が進化した人間が出て来るのだが、これがすぱっと悪役にはなっていない。かと言っても少しも善人ではない。他のキャラクターも同じで、どの人もそれぞれ、立場と事情があるよね、という描写になっている。

ここが重要なところで、これをすぱんと善悪にわけていたらずいぶんと古臭い話になっていただろう。このへんが黄金時代のSF作家と現代SF作家の始まりあたりにいるラリイ・ニーヴンの違いだな。

あと、超知能が進化した未来人が主人公の歌う昔の歌を、すごく気にいるのだが、なにしろ、頭がいいので一回聞くと完全に覚えてしまう。そのために、毎回、新しい歌を歌わないとならなくなり、とうとう CMメドレーを歌い出す…… というエピソードがひじょうにバカバカしくてよくできている。

このアイデアだけでも、この本の存在価値がある。


時間外世界 (ハヤカワ文庫SF) 文庫 – 1986/2
ラリイ・ニーヴン (著),‎ 冬川 亘 (翻訳)

内容(「BOOK」データベースより)
時間と空間の彼方へ! ハードSFの第一人者が、壮大なスケールと華麗なアイディアで描く傑作冒険SF!
    文庫: 429ページ
    出版社: 早川書房 (1986/02)
    言語: 日本語
    ISBN-10: 4150106533
    ISBN-13: 978-4150106539
    発売日: 1986/02




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